ハッピーシャワータイムの10月の歌は、「七つの子」です。
「七つの子」
作詞 野口雨情
作曲 本居長世
今、久しぶりに「七つの子」を歌っています。
大正10年7月に発表された曲です。
実に長い間歌われてきましたね!
バラエティー番組でも替え歌で登場した、皆さんよくご存知の曲です。
烏 なぜ啼くの
烏は山に
可愛い 七つの
子があるからよ
可愛 可愛と
烏は啼くの
可愛 可愛と
啼くんだよ
山の 古巣へ
いって見て御覧
丸い眼をした
いい子だよ
題名の「七つの子」については長い間論争がありました。
その理由は、烏は7羽も一度に産まないこと。
七つを歳と解釈すると、烏の7歳はもう子供ではなく大人だそうです。
それでは七つの子とは?どうも烏のことを指しているのではない様な気がしてきませんか。。。
日本童謡唱歌全集の中にこんな一文があります。
「子を思う親心に訴えるものが強いこの曲は、幼稚園、保育園の母の会などで愛唱されました。」と。
そう!この曲は親の子を思う気持ちがたくさん詰まっているように思えてなりません。
子供の成長を願う七五三。
その7歳と重なっているんだと感じられずにはいられません。
この曲ができた時代は、病気で亡くなるお子さんも、今と違って多かったことでしょう。
作詞者の野口雨情氏は、自身のお子さんをお二人亡くされています。
その思いが見え隠れする曲を、これまでも歌ってきました。
この曲の中にも、子供の成長を願う気持ち、親の子を思う心が滲み出ているように感じます。
また「烏」は、童謡の歌詞によく出てきます。
前にも書きましたが、昔、古くは烏が「神の使い」なんて言われていた事もありました。
実際、さまざまな神話や言い伝えも残っているようで、幸運を招く縁起の良い鳥として崇められていたことからよく登場するのかも知れません。
皆さんがこの曲を歌うと、とても暖かいんです。
なんとも言えない癒しを感じます。
年を重ねて、いろいろな経験が深くなっている年代だからこそ歌える心がある。
自然と歌の中に溶け込んでいる気持ちを感じながら、思いをのせるだけ。
それが素敵な「七つの子」になって現れているのだと思います。