2020年9月の歌「ゆうやけこやけ」

ハッピーシャワータイムは、2014年より「ゆうやけこやけ」を簡単な二部で歌ってきました。
ハッピーシャワータイムの定番曲です。

この度、新バージョンの「ゆうやけこやけ」となり、二部合唱の練習をしています。
伴奏もすっかり変わりました。
刻まれているリズムによって、遠く過ぎ去った子供時代に引き戻されて行くかのように情景が浮かんできます。
下のパートも美しく、ソロで歌えるような旋律のつくりです。
優しく懐かしさいっぱいの「ゆうやけこやけ」、日本一の童謡と言われていますね。

大正8年、この詩は中村雨紅によりできますが、お家に帰る子供達の様子を歌った一番と、急に客観的に描写される二番の歌詩を批判する声も高かったそうです。
このうるさい声に耐えきれなかったのか、中村雨紅はこの曲以外目立った作品を残さなかったとも言われています。
大正12年7月31日に草川信の作曲を得て、ほんの一握りの方にこの曲は発表されました。

しかしそのひと月後の9月、関東大震災が発生。死者約10万人とも言われ、沢山の命が消えました。
命だけでは無く火災により、もちろんこの「ゆうやけこやけ」の楽譜も消えました。

ところがこの歌は消えなかった。
震災で親を喪った子供、その子供たちを勇気づけるかのように、義兄が作った新しい童謡を教えた教師がいました。
焼け野原に立ちつくす人々の誰でもが初めて聴く「ゆうやけこやけ」の歌に、
あの日を思い浮かべて泣き、天に召された子供たちを思い浮かべて泣き、
素朴なこの歌は、傷ついた心を癒そうとする人々に大いに歌われだしたそうです。
大震災によってこの歌は誰もが認める日本一の童謡に育って行ったのです。

童謡は100年と言う年月を経て、その時その時 心に染み入って行くのですね。
日本人の「心のふるさと」、そんな気がしてならない大好きな曲です。

また、皆さんはこの曲の題名、どのように感じていますか?
ゆうやとこやけというのはどうでしょう??
ゆうやけに対して「こやけ」の意味は日本語のような音数律の詩の場合、リズムを整えるために意味のない枕言葉だとか対語が使われると、言われていますが・・・。
夕焼けが空にいっぱい広がっていて、だんだん暗くなって行く。
その最後の赤いそらが残って日が暮れて行く、わずかな時が小焼けかな?と、想像してしまいます。
時の流れを感じる素敵な言葉だと思う私です。
♪ゆうやけこやけで日が暮れて~♪♪♪……映像が浮かんで来ます。
皆さんの心のふるさとを思い浮かべて歌っていただけましたら、最高です!

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