ハッピーシャワータイムの7月の歌は、「たなばたさま」です。
「たなばたさま」
権藤はなよ 作詞
林 柳波
下総 皖一 作曲
1. ささの葉さらさら
のきばにゆれる
お星さまきらきら
きんぎん砂子
2. 五しきのたんざく
わたしがかいた
お星さまきらきら
空からみてる
昭和16年に発表された曲です。
戦争が激しくなって行く時期に出来た曲ですね。
きっといろいろな願いを短冊に込めたのでしょう。
あまりに有名です!
この時期この歌とともに短冊に願いを書いた記憶はどなたにもあると思います。
皆さんよくご存知のこの曲。
短い歌詞の中の宝物をちょっと紐解いていきたいと思います。
「ささの葉さらさら」「お星さまきらきら」など二度言葉を使うことによってリズムを感じませんか?
ささの葉が風に優しくなびいている様な。。
お星さまが一つだけではなくてたくさん彼方此方で光っている様子など。
「のきば」は軒端と漢字で書き、昔のお家にはよく見られた壁から屋根の飛び出した部分、ひさしです。
都会ではあまり見なくなりましたが、その飾りが軒端に揺れる風景に優しく包まれます。
「金銀砂子」とは金箔や銀箔を細かく砕いて、蒔絵や襖絵など装飾するための粉のこと。
今の子供達は意味がわかりますかね?
この部分はいっぺんに頭上の天の川が広がります。
また、1番の終わりの歌詞「きんぎん砂子」の「ご」と2番の始まりの「五色のたんざく」の「ご」これは偶然ではなく、
作詞者権藤はなよさんの「子供たちが歌い出しやすくなるように」との思いも詰まっている様です。
「五色の短冊」とは中国の五行説にあてはまる、緑(青)、赤(紅)、黄、白、黒のこと。
日本では黒は縁起が良くないとされ紫を使うようになったそうです。
五行説とは万物は「木(緑)、火(赤)、金(白)、水(黒)」5種類の元素からなるという自然哲学の思想。
鯉のぼりの五色の吹き流しなどもそうですね♪
「わたしがかいた」この部分の歌詞は「どれどれ、私も願い事書いてみようかしら?」なんて気になりませんか?(笑)
そして最後の「お星さまきらきら 空からみてる」で、願い事を書いてる私達の様子を今度はお星さまが見ていてくださる様な。。
そんな気持ちになる素敵な歌詞です。
この曲は「たなばたさま」と、題名がつけられていますが、歌詞の中に一度も「たなばたさま」はでてきません。
短い歌詞、それなのに歌うだけでその様子に飛んで行けるなんて、素晴らしいと改めて感じてしまいます♫
さあ!今年は願い事を短冊に込めてみませんか?