2024年10月の歌「証城寺の狸囃子」

今月の歌

ハッピーシャワータイムの2024年10月の歌は、「証城寺の狸囃子」です。

「証城寺の狸囃子」
作詞 野口雨情 作曲 中山晋平

証 証 証城寺
証城寺の庭は
ッ ッ 月夜だ
みんな出て 来い来い来い
おい等の友達ァ
ぽんぽこ ぽんの ぽん

負けるな 負けるな
和尚さんに 負けるな
来い 来い 来い
来い 来い 来い
みんな出て 来い来い来い

証 証 証城寺
証城寺の萩は
ッ ッ 月夜に 花盛り
おい等は浮かれて
ぽんぽこ ぽんの ぽん

この歌のお話は日本狸伝説の一つに数えられているなんて!皆さんご存知でしたか?

上州館林の「分福茶釜」、伊代松山の「八百八狸物語」、木更津の「証城寺の狸囃子」だそうです。

野口雨情が木更津を訪れた際、「学童に歌わせるための、郷土にふさわしい童謡を作ってほしい」と、頼まれたそうです。

講談社の「まんが日本昔ばなし」によれば、この辺りは昔、竹やぶが生い茂り、昼でも暗く薄気味悪いところだったそうです。
そのため寺に和尚は居付かず、荒れ放題。
夜になると一つ目小僧や、ろくろっ首のお化けが出てすぐに逃げ出す有様。
これは全部ここを住処にしていた狸のいたずら。
ある日、新しい和尚さんがやって来て、「証城寺の狸囃子」の歌詞の中に出て来た腹鼓合戦となるのです。
この和尚は大変な学者であり、また三味線もこなす芸事好きな顔も持ち合わせていたそうです。
楽しいですよね!

お話では、三日三晩続いた腹鼓合戦も四日目にはパタリと止んで、とうとう朝まで聞こえてこない。
和尚さんが不思議がって本堂付近をくまなく歩いてみると、藪の中で一匹の大だぬきが哀れにも腹の皮が裂けたまま死んでいた。
哀れに思った和尚はねんごろに弔い、狸塚を建てたと言われています。

證誠寺は、木更津駅から徒歩10分のところにある浄土真宗本願寺のお寺です。
ここには狸囃子の伝説が残っており、狸塚と野口雨情の歌碑もあります。

木更津のお寺は「證誠寺」と言う名前ですが、歌の中のお寺は「証城寺」。
字は違いますが、江戸時代からある由緒正しいお寺、「和尚がたぬきと踊るなどけしからん!」とのクレームから字が変わったようです。

それにしても、皆さんがよくご存知のこの曲、童心に返って歌っていただけると狸さんも喜ぶかな???

そして締めの
「証城寺の萩は ッ ッ 月夜に花盛り」
素敵な月夜と萩の花が浮かんでくる、この季節さながらの美しさで歌詞が終わっています。

お月見の季節、秋ですね!

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