ハッピーシャワータイムの2024年1月の歌は、「一月一日」です。
「一月一日」
千家尊福 作詞、上 真行 作曲
ハッピーシャワータイムでは毎年一月、この曲で始まります。
知らない方も多いかも知れません。
でも、今年の年初めはコマーシャルにこの曲が使われているのを聞きました。
私も音楽の授業の時に歌った記憶はありません。ただ1964年〜2010年まで実に47年間放送されていたフジテレビのバラエティ番組「新春かくし芸大会」のテーマソングで、1番を歌っていたので知っています。
この曲の作詞者、尊福公は明治5年、28歳で80代出雲国造を襲職し、出雲大社の大宮司に就任しました。
明治天皇からの御信任が厚く元老院議員、貴族院議員を経て、埼玉、静岡、東京の各知事、司法大臣までも務められました。」ご参拝ガイドより
出雲大社に行ったとき、大きな鳥居のすぐ右手に千家尊福氏の銅像があり、あらためて偉大な方だったのだと思いました。
1番
年のはじめの ためしとて
終りなき世の めでたさを
松竹たてて 門ごとに
祝う今日こそ 楽しけれ
この歌詞は多くの方がご存知です。
1番の歌詞意味は
「年の初めの恒例の風習として、この天皇の御代が終りなく繁栄し続ける、めでたい願いを門松を家々にたて並べ、ご近所みんなでお祝いをする今日は実に楽しいな」
「明治26年8月12日、官報附録に公示されて以来、昭和20年の終戦をむかえるまで、正月元日には全国の学校で歌われました。
小学生も中学生も登校して天皇陛下の御真影を拝み、「君が代」とこの歌を合唱し、紅白のおまんじゅうやお菓子などをもらったものです。」日本童謡唱歌全集より
よく母が言ってました。
「元旦の日は学校に行って君が代と一緒にこの歌を歌ったのよ。そしてお饅頭をもらって帰ってきたの。」
お教室の方の中には、同じ経験を持つ方がいらっしゃいます。元日、新しい洋服に着替えて学校に行ったそうです。なので、そういう方たちにとってこの歌はとても懐かしいそうです。
2番
初日のひかり さしいでて
四方に輝く けさの空
君がみかげに たぐえつつ
仰ぎ見るこそ 尊けれ
2番の歌詞は全く知りませんでした。
難しい歌詞で意味がよく分からないと思いました。
「一年の初めの朝の光が空に差し込んで、四方が曇りなく輝いているめでたい正月の空であることよ。この輝かしい空のありさまと天皇のお姿になぞられながらこうやってそらを仰いでみることは改めて天皇を称える尊い気持ちになることよ」
天皇制の時代が映し出されています。
昔は天皇陛下のお顔を拝顔する事も出来なかったそうです。
そういう時代があって今がある。
何でも排除してしまうのではなく、歌で伝えていきたい事もありますよね!
あらためてこの曲を歌ってみると、とても崇高さを感じずにはいられません。
それは歌詞の中から漂ってくるものでしょうか?
毎年歌って行くごとにそれは深まります。不思議ですね。